心理学実習B(質問紙法) 2006年度 

最終レポートに対する各教員のコメント

全体を通して
1A班2A班3A班4A班5A班6A班
1B班2B班3B班4B班5B班6B班

はじめに

(注)各班の横に書いてある氏名は班の構成員である。ここに氏名が掲載されていることと,単位認定とは無関係である。

レポート全体を通して

1A班:岩佐・大柄・亀井・河合・杉浦・鈴木・高田・中田・則竹

大学生の対人関係における好感的自己提示と自意識との関連

コメント
  • 具体的な調査内容に入るまでは、先行研究を引き合いに出しながら、取り扱う構成概念について割と丁寧に書かれていて、何をしようとしているのかが分かりやすいと思います。が、その丁寧さが考察までの間に徐々に薄れていく、そんな印象を持ちました。
  • 仮説:負の相関を予測する考え方が今ひとつぴんと来ませんでした。正の相関、特に示範のところはすんなり納得しましたが。
  • 結果:表の配置順序がよくなく、ところどころ本文による表の参照がちゃんと対応していません。表の数値のケタもそろっていませんし、本文中に書かれているいくつかのSDは大きすぎます(標準偏差ではないと思う)。Table7は何のt検定か分からない(恐らく男女差でしょうが)。
  • 考察がアッサリしています。前半の丁寧さはどこへ行った?
  • 引用文献にもエラーがあります。配置順序やページ範囲の要・不要とか。(月元)
  • 問題部分は,先行研究などをよく調べて書かれていると思います。それに比べると,考察があまりにもおそまつなので,全体のバランスが悪くなっています。もっとしっかり考察を書いてほしかったと思います。
  • 結果の数値の記述に( )が付いていますが,文中では必要ないと思います。
  • 結果の最初に「平均項目値」を使うと書いてありますが,Table 7に書いてある数値は平均項目値になっていますか?尺度の平均値になっているように思えるところがいくつかあります。
  • 結果の中で何と何の相関を出したのかわからない記述がいくつかあります(例えば,「好感的自己呈示の相関関係について検討していく」など)。きちんと説明するよう心がけてください。
  • 考察の最初に,「好感的自己呈示尺度の中の…3つの男女間に有意差はみられなかった」とありますが,このことについて結果には記述がありません。きちんと結果に示してから考察してください。また,Table 8, 9についての考察がありません。問題,結果,考察の対応を考えた構成にすることを心がけてください。
  • 考察の中で,今回の研究の問題や今後の課題について触れるとよかったと思います。
  • 引用文献は,アルファベット順に並べてください。(布施)
  • 問題と目的部分に誤字脱字,文章のおかしい部分,論旨がつながらない部分がわりにみられます。そして,必要以上の情報が記述されている気がします。例えば,現代青年の特徴部分は記述する必要があるのか疑問です。表題には友人関係における好感的自己呈示とありますが,教示をみると,友人に対しての自己呈示を測定していないですよね。たくさん調べてそれを書きたい気持ちはわかりますが,それが読み手の理解を妨げることにつながってしまうので,思い切って切り捨てることも必要だと思います。
  • 主張的自己呈示を取り上げる理由が説得力に欠けるように感じました。「個人が何らかの目的のために意図的に行うと考えられる」のは主張的自己呈示だけではないように思います。導入で他者に好意的にみられたいという行動について書かれているのですから,そこから直接それにあてはまる自己呈示の種類に言及してもよかったのではないかと思います。
  • 好感的自己呈示は厳密には分けられないと書かれていますが,現象として複合的に表出されるという程度のことではないのですか。質としては異なるので,充分分けられると思います。
  • 好感的自己呈示の各説明ですが,これは皆さんが考えたことですか。どこからか引用したものも入っているのでしょうか。引用部分があるなら,それがわかるように記述しましょう。
  • 結果の記述順がこれでいいのか疑問があります。各尺度の検討は最初に記述する方が自然だと感じます。また,結果部分で説明の不十分な部分がわりにみられます。例えば,「好感的自己呈示の示範の6番の項目が無相関であったため除外し,・・・」とありますが,6番の項目と何との間が無相関であったのかわかりません。
  • 相関の強さの記述に疑問があります。r=.438は強い関連がみられるとは言いにくいと思います。
  • 結果の記述と考察部分の記述に矛盾がみられます。結果では無相関だと記述していても,考察では正の相関が見られたとかいてあったりしています。そして,性差の結果を載せているのにそれに対する考察がないのはいただけません。また,もう少し丁寧に考察を書いた方がわかりやすいと思います。(丹羽)
  • 問題と目的で一番肝心な目的部分の日本語がよく分からない。そのため何をしたいのかが理解しづらい。
  • 先行研究のレビューなのか、自分たちの考えなのかが不明確。根拠が希薄な箇所がある。
  • 問題と目的部分の見出しの構造がよく分からない。このような書き方をするのであれば数字やアルファベットで構造を明確にした方がよい。
  • 仮説部分の日本語が分からない。特に?の仮説。
  • 9ページ1行目あたり IT相関という用語を出すべき。このままでは何をしているのか分からない。
  • 本文とTableの対応がついていない。Tableの提示順はこれでよいか。
  • Table 7 のタイトルはあり得ない。少なくとも性差などどんな要因でt検定をしたのかを明示した方がよい。
  • 単純なミスだが、10ページ 下から5行目 相関Table 7のようになった といっているが、Table7には相関の値はない。
  • Table10は意味不明
  • 考察が希薄。(脇田)
  • 問題と目的について
    • かなりよく勉強し,考えた上で書けている。概念や先行研究の整理をしている部分に関しては日本語も適切で,読んでいてスムーズに理解できた。
    • ただ,ぜいたくをいわせてもらえば,もう少し自分たちが言いたいことにつながるように整理をし,あまり重要でない部分を省略して書くようにするとさらに読みやすくなるのではないだろうか。これはいきなりできるものでもないから,今後の課題として覚えておいて欲しい。
    • 自意識と好感的自己呈示のつながりを説明する部分が説明が十分でない,それらのつながりを検討する意義が十分に触れられていない,などの不十分さを感じた。
  • 仮説については表現が不十分であったり,いくつか疑問が残る点が見られた。
    • 仮説1について 「お世辞を言うときは自分の相手よりも下であると思う」という内容や「私的自意識の高さ=自尊心の高さ」とする理解は正しいのだろうか。
    • 仮説4について 確かに「自分の能力などの主張は他者から好意的に思われないかも知れない」という懸念が存在するであろうことは理解できる。そのため他人からどう思われるかという公的自意識が強い人間は,他者からの好意を失うことを恐れて自分の能力を呈示しなくなる(謙遜する)のではないかという話も部分的には理解できる。しかし,他人から否定的に見られないために自分にはある程度の能力があることをみせることも考えられないだろうか?そこから,自分が他人からどのように見られるかという(公的)自意識が強ければ,自己宣言は「ある程度」高くなる,しかし高くはなりすぎないと考えられる。このような2つの相反する関連が想定される場合,自己宣言と公的自意識の相関は結果として無相関になることが予想される(実際そのような結果が出ている)。もう少し仮説を立てる時点で考えられたのではないだろうか?もしくはそのような考察をすることが可能だったのではないだろうか?
  • 好感的自己呈示尺度について。
    • 概念および下位概念の定義はきちんと明確に定義ができており分かり易かった。
    • 項目内容もおおむね下位概念の定義に整合的なものであった。
  • 結果については以下の通り。
    • I-T相関の分析をやったと思われる箇所があるのだが,表現が不十分なため何をやったのか,このレポートを読んだだけの人にはわからないであろう。
    • Tableによって小数点以下の桁数が2桁であったり3桁であったりと統一されていない。
    • Table 5とTable 6についての説明が文章でなされていない。
    • Table 5の正しいタイトルは例えば「自意識尺度の各項目の評定値の平均と標準偏差」などではないだろうか?
    • どのように尺度得点を算出したのかが書かれていないので,平均点が何を指しているのかがわからない(推測はできるがきちんと書くべき)。
    • t検定を行っているが「何と何に違いがあるのか」を検討するためのt検定なのかが書かれていない。また,検定の結果の書き方も不十分である。
    • 好感的自己呈示と自己意識の相関の数値がおかしい。分析をやり直して確認するように言われていたと思うが,きちんとやったのだろうか?特に気になったのは私的自意識と示範の相関である。男性のみの私的自意識と示範の相関係数は正しいのだろうか?
    • 結果を書く順序としては自分たちの作った尺度の下位尺度間の相関(尺度内相関)を自分たちの作った尺度と既存の尺度の相関(尺度間相関)の前に書くべき。
  • 考察について
    • 一言で言って不十分。エネルギーと時間をかけていない印象を受ける。
    • 何が書いてあるのかは理解できるのだが,なぜそのような話になるのかがわからない。結果からどうしてそのような解釈ができるのか理解できない考察が多かった。結果を踏まえてきちんと考えて考察して欲しい。せっかくデータを取り,そして分析したあとに結果を踏まえない「思いつき」を考察として書かれると,読む人間は困ってしまう。
    • 私的自意識と取り入りに正の相関が見られたということは,自分が何者なのかということに意識を向けやすい人は他者に対して取り入るような自己呈示をしやすいということである。レポートの中で述べられている「お世辞を言うときにその人のことを本心から褒めていない」という解釈がどのように導き出されるのか理解できなかった(このようなおかしなところは多数あるので1つ1つは言及しない。今後のことを考えるともう一度読み直して考えておくべきだろう。)。
    • 男女で個別に肯定的自己呈示と男女の違いについて言及されていない。
  • 引用文献の書き方におかしいところがある(1つ1つには言及しない。)。
  • 問題と目的がよい出来だったので,結果と考察の荒さが目立つ。データを収集したあと,そして最終報告会のあと,何をしていたのか?指摘されたことを真面目にやればもっときちんとした形のレポートを出せるはず。このようなレベルで満足して欲しくない。(遠山)
  • 問題から方法まではとてもよく書けていると思う。扱っている問題意識も広いものだし,自己呈示という社会心理学的な概念を,青年心理学の枠組みの中でも論じようとする意欲は強く感じた。調べたことを順序よく書いていくこともトレーニングのひとつです。
  • その一方で,結果以降は明らかに失速気味である。ページ数も明らかに少ないし,Table 7のt値が何の検定なのかもよく分からない(SDもあり得ない値になっている)。
  • 男女で明らかに相関パターンが違っているのに,ほとんど考察されていない。明らかに時間切れな印象だ。早めに分析して相談に来てくれていれば防げたことなのに,また前半が良くできているだけに,非常に残念。(小塩)

1B班:岩佐・大矢・佐藤・佐野・杉浦・中山・納富・森・張

自意識の強さが恋愛スタイルに与える影響-Ludus型恋愛スタイルに着目して-

コメント
  • 冒頭から読み進めると、非常に興味深い研究の色合いを感じます。先行研究に不足している点を指摘しそれをクリアするとか、こういう観点を検討するにはこういう質問がいるだとか、前半は非常に出来がよく、どんな結果や考察が描き出されるのか楽しみになるのですが…。
  • p.3:「相手との壁特徴」「浮気型特徴」など用語が一貫していないところがある。Table5の下位尺度名も本文と統一しておくべきでした。
  • 結果:Table9〜11は「すべてにおいて相関なし」とされていますが、弱い負の相関が見られるところもあるのではないでしょうか? 考察も変わってきます。t検定をまとめた表は「どこに有意差があったか」ということもマーク等によって分かりやすくできたと思います。
  • 考察:「自分たちの考え方がまずかった」とあまり自虐的にならず、結果から新たなことが分かったというところをもっと強調して考察を進めればよかったのにと思います。
  • 引用文献は、一貫して年にカッコ・ピリオドがありません。(月元)
  • 問題部分の中で,青年期の恋愛について考えるときにLudus型を検討する必要性が書かれていますが,そのような考えを導く流れが強引だと思います。
  • Ludus型の特徴として挙げられている「ゲーム型特徴」,「非執着特徴」,「不真面目特徴」の表記が統一されていません。本研究の鍵となる用語だと思いますので,文中での表記は一環させるべきだと思います。
  • 結果の書き方が,全体的に説明不足です。例えば,ただ「有意差はみられなかった」と書くのではなく,何と何の差がみられなかったのか,きちんと説明してください。また,(6)以降は,表だけでなく文章での説明も加えるべきだと思います。結果のTable 7の数値の桁数は揃えてください。
  • 考察が考察になっていません。項目に分けて書いてあることはよいと思いますが,書かれている内容は結果の繰り返しに過ぎない部分が多々あります。目的と対応させて,得られた結果から何が言えるのかをしっかり考察してください。
  • 考察の最初の部分で「Ludus型のような恋愛をする青年が増えているのではないか」と考えがそもそも間違っていたとありますが,これでは何のために研究したのかわからなくなってしまうと思います。なぜ仮説どおりの結果にならなかったのか,別の方向からの考察は考えられないでしょうか?(布施)
  • 問題と目的部分に誤字脱字,用語の一貫性を欠いている部分が見られます。
  • 結果部分の相関係数の記述ですが,仮説に関わる自意識と多面的Ludus測定尺度との関連の記述がありません。こちらを主に記述すべきではないかと感じます。
  • t検定の結果を示した表ですが,t値に有意水準を示すアスタリスク(*)をつけるとわかりやすいと感じました。
  • 考察部分で,前提にしていた考えが間違っていたから,仮説が間違っていたから,結果が予想通りでなかったのだという記述をして済ませていますが,それで終わらないで,なぜそのような結果が出たのかを再度文献を調べなおして考察することが必要だと思います。
  • 交際相手の有無と恋愛感情の有無による考察は考察になっていません。結果を書いたにすぎません。
  • 男女別のLudus得点の差は相関係数からは言えません。また,検定してみないとはっきり相関係数に男女差があるとはいえませんが,仮に差があったとしてもそこで示されているのは男性よりも女性の方がLudusの各側面を連動的に持ち合わせているということだと思います。(丹羽)
  • テーマは興味深かった。
  • 6ページの予備データ収集用質問項目群 部分がわかりにくい。
  • 結果部分 10ページ上から4行目。ミスだとは思うがT検定ではない。この文章はわかりにくい。
  • 12ページ (4)相関行列 の記述はもう少し詳細に見ても良いのでは。
  • Table 12, 13, 14, 15, 16 t値に関して有意なものには*を付けること。
  • 13ページ(7)2行目の文章は評価できる。
  • 15ページ 5行目 に関して、今回の分析ではここまでは言えない。被験者内要因では検討していないので「変化」という言い方はできない。
  • Table に関して、表内の桁数はそろえること。(脇田)
  • 問題と目的はよい出来だった。
    • 3ページの「相手との壁特徴」,「浮気型特徴」など,おそらく半期の途中で名称が変更された概念について修正ができていない。提出する前に最初から最後まで読み直す時間のゆとりが欲しい。
    • 「ゲーム型特徴」の定義を松井他 (1990)では「恋愛をゲームのように楽しむこと」としているが,この研究ではこれを「恋愛の辛いことも苦しいことも楽しもうとする傾向」としている。後者の定義は「恋愛によって起きるさまざまなアクシデントに対して前向きに捉えようとする傾向」であり,「ゲームのように」という定義から外れてしまうのではないだろうか?
  • 仮説について
    • いくつか疑問点がある
    • 私的自意識に関してそれが強い人間は態度と行動が一貫する傾向が強いというのは納得できるが,そのような人間がみんな「恋愛の辛いことも苦しいことも楽しもう」というスタンスで恋愛に臨んだり,「執着されたくない」と感じたりする,という話が理解できなかった。私的自意識の高さは自分の考えに忠実になることにつながるとは思うのだが,みんながみんな同じような考え(恋愛の辛いことや苦しいことも楽しもう,でも執着はされたくない)を持つという前提がどこから生まれるのかが理解できなかった。
    • 自己中心的な特徴や不真面目な特徴について「好意を持っているにも関わらず(中略)相手に不快感・不信感を与える(中略)というのは「態度と行動の一貫性がある」とは言えない」とあったが,相手に不快感や不信感を与えても構わない,という意識の持ち主であればそのような行動を取ることは自然なことであり,態度と行動が一貫していると言える。
    • また,好意は前提となっていてここで測るのは行動であるという話だが実際の尺度で用いる項目はその多くが行動よりも思考や志向,態度に関連する項目である。そういった点も仮説の論旨と一貫していない。
    • 和田 (1994)が引用文献リストにない。
    • 5ページ2段落目は何を言いたいのか表現が不十分でわかりにくい。そのためそこから先もわかりにくい。なぜ,年齢や恋愛対象あり/なしや恋愛感情あり/なしによって,または恋愛関係が進むにつれて,恋愛スタイルが大きく変わる,とするのだろうか?そのあたりも説明が不十分な印象を受ける。
  • 方法及び多面的Ludus測定尺度について
    • ゲーム型については「ゲームのように」という定義が十分でない印象を受けた。
    • Table 5ちそれ以外で下位概念の名称が異なる。統一せよ。
    • ゲーム型については同じ方向性の尺度であったのか,疑問が残る。他の下位尺度得点と項目評定値との相関もTable 8に記載して欲しかった。
  • 結果と考察はよくない。
    • 尺度得点の算出方法が書かれていない。項目評定値の合計なのか平均なのかは書いておくべき。
    • 相関係数の解釈がおかしい。きちんと解釈すると以下の2つのような結果が示されたといえないだろうか?
    • 他人からどう見られるかという(公的)自意識が高いほど,男性の場合相手に執着しないようになり,真面目に恋愛するようになる,女性の場合自己中心的でなくなる,というのは,社会的に求められる性役割や社会的要請として,男性は恋愛において相手には執着しないが真面目に恋愛する,女性は恋愛関係でわがままを言わないなどがあるのだろうか?
    • また,私的自意識に関しては男女を問わず私的自意識が高いほどゲーム型の恋愛をしない,というのは自分の内面に真摯に向き合う人は恋愛にゲームとしての楽しさをあまり求めないということなのかも知れない。男性に関しては,私的自意識が強いほど真面目に恋愛をする傾向がある。
    • 1つ目の下位概念を「ゲーム型」と名付けているが,IT相関の結果,下位尺度得点と相関が高い項目の内容および,多面的Ludus測定尺度の他の下位尺度得点との相関を見ると,これは「1つの恋愛を前向きに捉えて長続きさせようとする意識の強さ」のように思える。そのように考えた方が女性におけるゲーム型の下位尺度得点と他の多面的Ludus測定尺度の下位尺度得点との負の相関が納得できる。これは授業中も指摘したことであるが,「ゲームのような恋愛」とはどんな恋愛なのか,もう少しきちんと考えるべきではなかっただろうか?
    • t検定をしたのはわかったが,結果についてt値だけ書かれても困る。t検定を何のため行ったかを考えて,検定結果を記載し,解釈して欲しい。有意差が見られたのであれば,どちらが得点が高いかということについて結果でも述べるべきである。
    • 恋愛感情の有無で被験者を分類しているが,どの質問項目に対する回答からどのように分類しているか結果に書かれていない。人数を見ると,交際相手がいないのに恋愛感情ありと分類されている調査協力者がおり,結果を読み進めていく時点では理解できなかった。考察を見ると分類の方法が書かれており,そこでようやく理解できた。被験者を分類し,その分類を利用して分析をするのであれば,分析結果を書くよりも前に分類方法を書くべきである。
    • 14ページのTable16の下は文章にいくつもの間違いがある。
    • 交際相手ありのときとなしのときで恋愛に対する考え方に変化が起きる,という解釈をしているが,誰かと交際するようなパーソナリティと交際しないようなパーソナリティで恋愛に対する考え方が違うという可能性も考えられる。
    • 考察に研究の前提が間違っていたのではないか,と繰り返し述べられているが,そうは思わない。
  • 興味深いテーマであったのに,「Ludus」という概念についてあまり考えずに進めてしまったため,研究成果が十分なものではない非常に「もったいない」研究になってしまったように思う。以後,心を入れ替えて他の授業においても教員の指導に対し,真摯に取り組むようにして欲しい。(遠山)
  • 1A班と同じように,問題部分は比較的よく書けていると思う。しかし,これも同じように,結果以降が失速気味だった。
  • どの相関係数を見るべきなのか,ちゃんと理解できていないのではないかと感じる。たとえばTable 9から11の部分。注目しなければいけないのは自意識と多面的Ludus測定尺度との間の相関係数のはずなのだが,Ludus型どうしの相関に目を奪われてしまっているようだ。
  • やはりこういうところに時間不足が垣間見えてしまう。データを取ってから早く分析しておくべきだったね。そして,早くレジュメを見せに来るべきだった。これは皆さんの能力というよりも,良いものを作ろうとする姿勢の問題のように思う。(小塩)

2A班:相澤・安・榎・大澤・恩田・寺澤・原山・丸山・三品

青年期の恋愛における不安とネガティブな反すうの関連性

コメント
  • 不安(恋愛不安)を頻繁に感じる人はネガティブな反すうを起こしやすいという素朴なイメージからスタートしていることは別に問題は無いと思います。しかし、今回取り上げようとする下位概念の定義や、ネガティブ反すうの下位概念の定義といった記述が弱いので、読み進めるための枠組がうまく伝わってきませんでした。弱い相関ですけれども尺度間相関に男女で異なるパタンがあるように思うのですが…。これが恋愛不安のどの側面がネガティブ反すうと関わっているかの男女差が述べられたのでは?と思います。
  • 各概念の説明がどこでされているのかがよく分からなかったので、仮説の考え方もよく分かりませんでした。特に、コントロール不可能性と価値観に対する不安だけが負の相関になるという予測はどのような発想に基づいているのか全く分かりませんでした。
  • 結果:IT相関の表はあるがそれについてあまり論じられていない。男女別の尺度間相関で、反すうと相関が見られるところが男女で違っているように思います。これが「売り」になったのでは?
  • 考察:3つ目のパラグラフの内容は分析していない事柄です。
  • 引用文献:まずまずなのですが、伊藤・上里(2001)は「富重(2000)より」となっているのはヘンではないですか? これ、既存尺度として参考にしたものですよね?(月元)
  • 主語と述語が対応していない文や1文が長すぎる文章,漢字の間違いがところどころ目に付きます。文章を読み直し,わかりやすい文章を書くことを心がけてください。
  • 結果が全体的に説明不足です。単に表を出すだけでなく,文章での説明を加えるなど,もっと丁寧に記述してください。
  • 相関について,男女それぞれの表しか示してありませんが,全体の相関は出さなかったのでしょうか?また,1番高い相関のみではなく,どのような関連があったのかを結果に即してきちんと記述してください。
  • 考察は,項目を立てて書くとよいと思います。特に,今後の課題としてまとめた方がよいことなどが分散して書かれているので,1つの項目として書いた方が読みやすくなるでしょう。
  • 考察で下位尺度の平均点の高低についての記述がありますが,検定を行わなければその差が意味のある差かどうかわかりません。検定の結果,有意差があることを確かめてから考察するべきです。(布施)
  • 全体的に反語表現が散見されますが,論文としては多用しない方がいいと思います。
  • 問題と目的の部分で,恋愛関係の不安が先行研究より5つあげられるとかかれていますが,引用文献が明示されていません。そして,恋愛関係の不安が5つあるといいながら,3つに絞ってしまう理由が書かれていません。
  • 重富(2000)の指摘と,そこから導き出した主張にずれを感じます。
  • 恋愛関係の初期段階という記述がみられますが,片思いは初期段階なのでしょうか。恋愛関係の初期段階と言われると,好意を持っているというお互いの気持ちが共通しているとお互い認識した後の段階だという感じを持ちます。
  • 結果のI-T相関を示した表ですが,項目の内容も載せたほうが親切だと思います。そして,結果の記述が全くないのは問題だと思います。これ以外の結果の記述でも,必要なのに書かれていない部分が大部分を占めます。仮説を立てた部分は特に必要な情報だと思いますが,書かれていません。
  • 考察部分ですが,仮説と反する結果が見られたのなら,先行研究を調べなおして,そのような結果が得られたことをもっと論理的に説明するべきです。データから得られた結果をもっと丁寧に考察しましょう。
  • 下位尺度の平均の考察について,平均点の高い低いはやはり検定してから述べる方が望ましいと思います。また,反すう傾向の得点がコントロール不可能性の得点よりも高いからといって,反すう傾向とコントロール不可能性が連動しないということにはなりません。これを述べるなら,相関係数をみて述べるべきです。
  • 男女を分けずに出した結果を載せていないのにその考察をしてはいけません。また,価値観の違いにおける不安と自分に対する不安の相関係数についての考察は,自分に対する不安が高まりやすいということを示しているだけで考察になっていません。(丹羽)
  • 1ページ2段落目2行目からの引用はGilmartinの引用として書いた方が良い。
  • 2ページ下から13行目でいきなりネガティブな反すう尺度が出てくる。ネガティブな反すうについて概念を説明した後で提示するべき。
  • 3ページ 18行目からの段落 1文の文章が長すぎて分からない。
  • 結果に関して、なぜそのような分析を行うかの記述が必要。例えば、「下位尺度内の構造を確認するためIT相関を求めた」など。
  • Table5に関して、なぜ男女別のIT相関があるのでしょうか。それ自体は否定はしませんが、全体でのIT相関を求めるべき。
  • 8ページ2行目 ネガティブな反すう尺度の平均値、コントロール不可能性の平均値を記述しているがt検定の後に提示するものでしょうか?
  • 8ページ 相関係数に関して、男女別よりもまず全体の相関が必要。
  • 9ページ 2段落目2行目で「無相関となった」とあるが根拠は?(脇田)
  • 問題と目的からよくない
    • 先行研究では恋愛関係の不安は5側面であると書いてある。それを3側面にまとめる理由はわからない
    • 恋愛に関する否定的アイデンティティと不安の関連が理解できない
    • 2ページ目,第2段落「このようなことから」←どのようなことからなのか?前の文章からのつながりがない。
    • 青年期の恋愛における不安の下位概念の定義や具体例が明確でない。
    • 恋愛における不安とネガティブな反すうのつながりがわからない。自分たちの中でもきちんと整理できていないのだろうか。結果の解釈でも大きな間違いをしている。
    • 「ストレッサーを引き起こす」は用語として間違い。ストレッサーの意味をきちんと理解して欲しい。
  • 仮説もよくわからない
    • 2カ所正の相関がある,と書いてあるがなぜ正の相関があるという仮説が成り立つのか理解できない。
    • 「負の相関を示すのではないだろうかとは関係しないのではないだろうか」という記述はそもそも文章として成立していない。
  • 恋愛不安尺度について
    • 恋愛に関する不安について,もう少しきちんと考えた上で下位尺度を作り,項目を考えて欲しかった。
    • 「価値観の違いによる不安」という下位尺度は項目内容をみると「つりあいに関する不安」のような印象を受けた。
  • 結果もいいかげんにしか書いていない。
    • I-T相関の分析結果について文章で論じていない。
    • I-T相関の分析結果を見ると,想定された項目をそのまま想定された下位尺度得点を算出するのに利用するのはまずい。項目19,項目6,項目15をどのように扱うべきか考える必要がある。
    • 尺度得点の算出方法について論じていない
    • t検定の結果がきちんと書かれていない。
    • 下位尺度間の相関の解釈がおかしい。同一尺度の下位尺度間の相関が高いのは当たり前。恋愛不安の下位尺度間の相関を検討することで,自分たちが作った尺度によって測られる「恋愛不安」がどのような構造をしているものなのかを論じるべきだし,ネガティブな反すうと恋愛不安の間に弱いながらも相関が見られることを論じるべき。男女で全く異なる結果が出ており,非常に興味深いのだが「無相関」としてしまっているのはなぜなのか,理解できなかった。自分たちは何をしているのか,相関係数とは何を測るものなのか,グループの中で理解している人間はいなかったのだろうか?
  • 考察は結果の解釈が十分でないことを引きずっており,こちらも十分でない。(遠山)
  • 恋愛における不安とネガティブな反すう,結びつきそうな感じはするのだけれど,両概念の位置づけがいまいちしっくりこない感じがしてしまう。「ネガティブな反すう」というのが,恋愛という文脈でどう位置づけられるのか,もう少し整理してほしい感じがする。
  • 結果は,ネガティブな概念どうしであるにもかかわらず,大きな相関が見られない。男女で相関パターンが違っている部分があるのだが,あまり取り上げられていない。また考察で「データに歪みがあるのでは」と述べるのであれば,散布図を検討するなどしてほしかった。(小塩)

2B班:岩・織戸・河合・坂根・坂野・鈴木・高木・松原・横山

ネガティブな反すうと親友からのソーシャル・サポートとの関連性

コメント
  • 問題の設定から考察まで全体的によくまとまっていると思います。特に結果のところは記述が一貫していて、表との対応もよくとれていて調査結果の把握がしやすかった。よくここまでまとめられたなぁと思います。
  • 仮説:ソーシャル・サポートが多ければストレス回避となりネガティブ反すうは少なくなるというイメージから負の相関が…という発想はいいのですが、無相関の予想が「情報コントロール不可能性」だけ述べられていて、「他のは?」という感じです。
  • 考察:「仮説に対する考察」のところがなぜか他の考察箇所に比べてあっさりしていて、仮説と違っていた原因についての推定が行われていません。関係性について検討するという点ではこの部分が一番のテーマになるはずです。(月元)
  • 全体的にまとまりのよい構成になっていると思います。特に,問題と目的,結果,考察とそれぞれの中で項目に分けて書いているので読みやすくなっていると思います。
  • 方法の調査対象に書かれている分析の対象は,結果の部分に書くべきことだと思います。また,「○人」,「○名」と表記がバラバラですが,統一してください。分析対象の人数は,62人の間違いではありませんか?
  • 結果の最初に書かれている集計方法の部分は,方法に書かれている調査対象と重複しています。
  • 結果で「親友の有無」による分析がありますが,それぞれ何人ずついたのか,人数を示してください。
  • 結果の記述の中に,「強い正の相関が見られた」や「中程度の正の相関が見られた」とありますが,相関の程度の基準が書いてありません。
  • 考察の最初に,「ネガティブな反すう尺度とソーシャルサポート尺度はいずれも関連が見られなかった」とありますが,その後で部分的に相関が見られたことが書いてあり,矛盾していると思います。
  • 男女別の比較についての考察の中で,「男性は女性よりも体力面で劣っているため…」とありますが,「女性は男性よりも体力面で劣っている」の間違いではありませんか?また,集団を作ることと体力を結びつけることには,飛躍を感じます。例えば,集団の作り方や友人関係の築き方など,人間関係のあり方からの考察は考えられないでしょうか?また,手段的サポートに関する考察で,「女性の方が男性に比べ親友に対して強い手段的サポートを行う」とありますが,正確には「サポートを受けていると思っている」ではありませんか?妥当性確認についても,同様に「客観的な判断を受けていると感じている」と解釈すべきだと思います。
  • 仮説に対する考察では,ネガティブな反すう尺度とソーシャルサポート尺度とは何の相関もなかったと結論づけられていますが,なぜそのような結果になったのかを考察するとよかったと思います。(布施)
  • 問題と目的の部分が見出しで分けられていますが,内容がその見出しに沿っていないと感じる部分があります。
  • 情報的サポートと反すう傾向,コントロール不可能性との関連の仮説がよく理解できません。なぜ2者に異なる相関がでると予想できるのでしょうか。
  • 親友の有無を聞いているはずですが,方法にその記述がありません。
  • 方法と結果の両方に調査対象者,分析対象者の記述がありますが,片方でいいと思います。
  • 男女別に結果をだすなら,その理由が書かれているほうが望ましいと思います。
  • 相関の強さの記述が妥当なのか疑問があります。r=.51程度なら強い関連がみられるとは言いにくいと思います。
  • 考察について,大部分が考察になっておらず,9割くらいは結果の書き直しに過ぎません。また,男女別比較のところは,検定した結果とそこからわかることがほとんど対応していません。結果を正確に解釈できていないのです。(丹羽)
  • 3ページ1段落目日本語が分からない。
  • Table 10内桁数はそろえること。
  • 下位尺度間の相関があって、その後t検定など細かい分析に入るとよいのでは。
  • 考察部分、見出しの付け方をもう少しわかりやすく。
  • 14ページ男女別比較 3行目、男女別の相関を求めて有意な差とはいえなかったとあるが、これは相関の差の検定をしないといえない。
  • 15ページ4行目などで「有意な相関」といっているが、無相関の検定を行った形跡が残されていない。Table中に明示すること。(脇田)
  • 問題と目的についてはまあまあよくできていた。
    • 1ページMillar et al. (1988)の本文中での引用の書き方が間違っている。同様の間違いは2ページにも見られた。
    • 2ページ「ネガティブな人が自己没入した場合には自力でネガティブな反すうから抜け出すことは困難である」とあり,ここからソーシャルサポートはネガティブな反すうを弱めるのではないか,という仮説を立てている。確かにネガティブな人はこの仮説に当てはまるのかも知れない。しかし,ポジティブな人については論じていない。ポジティブな人に対するソーシャルサポートもポジティブな人のネガティブな反すうを弱めるものなのだろうか?このグループのレポートでは,ネガティブな人にはソーシャルサポートが必要とあるが,ネガティブな人限定で外部からのサポートが必要,という話なら,ネガティブな人かポジティブな人かを分類した上でそれぞれの群(ネガティブ群とポジティブ群)でソーシャルサポートとネガティブな反すうの関連を検討するような研究のデザインにするべきであろう。このグループの研究デザインはネガティブな人もポジティブな人もソーシャルサポートがネガティブな反すうを弱めるという仮説に基づいたものになっている。そのように考えるのなら問題と目的はそのように書くべきである。
    • ネガティブな反すうとソーシャルサポートに関連があるという話はわかる。しかしなぜ,親友からのサポートに限定して論じるのかが十分に説明されていない。他の人間(親友でない友人,親,教師,先輩,後輩,兄妹などの周囲の人間)からのサポートと親友からのサポートは何が違うのかを論じるべきであろう。
  • 仮説,方法と親友からのソーシャルサポート尺度について
    • 仮説はちょっとよくない。
    • Table 1にまとめている予想される相関の中で,なぜそのような仮説が考えられるのかが説明されていないものがある。全て説明するべきであろう。
    • 方法はおおむねよかった。ただ,教示文を書くときは,教示文の改行はそのままにしない。
    • Table 3とTable 5で項目内容や下位尺度の項目数が異なる。自分たちが作った尺度はどのようなものなのかがこのレポートにおいては1番重要なことなので,きちんと尺度がわかるようにしておいて欲しい。
  • 結果について
    • Tableにおいて小数点以下の桁数が揃っていない箇所が見られた。揃えるように。
    • 相関が見られた(または,見られなかった)とのみ書かれているが,それがどういうことを意味するのかを書いた方がよい。
  • 考察はもう少し努力して欲しかった。
    • 女性にのみネガティブな反すうとソーシャルサポートの間に弱い相関が見られた,という結果が考察においては関連がなかったことになっている(結果と考察で書いてあることが違う)のはおかしい。
    • 男女別比較において,相関の差が有意でないという記述が見られたが,相関の差の検定をせずに,このような書き方をするべきではない。また,その解釈が女性の方が男性よりソーシャルサポート受けているという意識が強い,というものは全く結果に即していない。
    • 「仮説に対する考察」では,仮説と結果を比較しているだけで,考察していない。なぜ仮説を支持しないような結果が示されたのか(もしくはするような結果が示されたのか),示された結果からソーシャルサポートとネガティブな反すうの関連はどのようなものであると考えられるのかのか,それらを考察して欲しい。
    • 「質問紙についてであるが,ソーシャルサポート尺度1つの下位尺度毎についての項目数が足りず,十分なデータが得られなかったことが挙げられる。」など,意味がわからない,としかコメントのしようがない箇所が複数見られた。
  • レポート全般において文章の意味がわからない箇所が多い。文章で他人に何かを伝えようと思ったら,伝わる文章を書かないと当然伝わらない。(遠山)
  • ソーシャルサポートがネガティブな反すうを低減するのでは,という点に着目したのは良いと思った。また,項目数は少ないけれども理論に添ってソーシャルサポートの項目をちゃんと用意してあるのも好感が持てる。
  • 結果がうまく整理されていて分かりやすいので,その点は非常に良かった(小数点以下の桁数が揃っていないところはあるが)。
  • ただ,結果がうまくでていない点は,他のいくつかの班と共通するところだ。散布図を検討するなど,詳細にデータをみていって,原因を追及してほしい。(小塩)

3A班:安藤・近藤・佐倉・佐藤・澤田・鈴木・都筑・林・坂

対人依存欲求と自己演出の関連

コメント
  • アピールの「裏側」を取り扱うという非常に興味深いテーマで、対人依存欲求との関係についての仮説などはちゃんと考えようとしている姿勢が感じられました。しかし同じ努力量を考察では感じられませんでした。私が受け取ったレポートには2ページが2枚ありましたので、他の先生が受け取ったレポートの中には2ページ目が欠如しているものがあるかもしれません。
  • 結果のセクションに、先行研究である竹澤・小玉(2004)の調査結果の表(Table5)が含まれているのはまずいです。
  • 因子分析の結果から浮かんだ第1因子はもともと「能力アピール」「財産アピール」と明確に区別して呼んでいたものが混在した因子なので、「財産アピール」と命名するのはどうでしょうか? (因子分析はある程度ネーミングセンスがいると思います。)
  • 考察で参照する表が適切でなかったり、t検定を実施していない内容について男女差について論じたりしているなど、目的に即した分析と考察ができていないように思います。
  • 引用文献セクションにある西川論文と田中・高木論文は本文中で引用されていないのでは?(月元)
  • 「問題と目的」の最後に質問項目が表として示してありますが,説明がありません。また,質問項目は方法で説明した後に示すべきだと思います。
  • 結果では,まずIT相関を示すとよかったのではないかと思います。また,相関の強弱の基準の説明がありません。
  • 因子分析をしたことは評価できますが,「明確な相関がなかったから,因子分析を行った」という記述について,もう少し説明を加えるとよかったと思います。
  • 「財産アピール」について男女差が認められたとありますが,有意水準を示してください。
  • 考察があまりにもあっさりしすぎています。せっかくいろいろな分析を行ったのですから,分析や目的に対応させてしっかり書いてください。
  • 考察の最後で「女性の方が男性よりも依存欲求が高い」とあり,それが「Table 13,14からもわかる」と書いてありますが,なぜ相関の結果からそのようにいえるのでしょうか?(布施)
  • 問題と目的の部分で,自己演出行動のポジティブ型演出とネガティブ型演出の下位概念がいきなり出てきます。それらが考えられる過程を示してほしいと思います。そして,自己演出と対人依存欲求の関連についてもう少し述べたほうがいいように感じます。
  • 因子分析の結果で,因子間相関の結果をTable9に記述したとあるが,抜けています。そして,第1因子を「財産アピール」と命名しているが,それ以外の項目も混ざっているので,適切な命名かは疑問だと感じます。
  • 先行研究の結果(Table5)を考察して,本研究で得られた結果を考察しないのは問題があると思います。そして,男性の方が女性よりもグループを作って行動することが少ないから男性は頼りあうよりも頼られたいという気持ちが強いというのは飛躍があると思います。
  • 考察では自己演出行動の側面の扱い方に混乱がみられます。因子分析をした結果の2因子で一貫させるか,因子分析をせず当初設定した4側面で一貫させるか,どちらかにしたほうがいいと思います。そして,自分達で考えたことを先行研究で固めながら考察するとよいと思います。(丹羽)
  • 1ページ7行目 いきなり対人依存欲求尺度と出てきている。もう少し導入を工夫するべき。
  • 全体的に論理が弱い。読み手を納得させる文章にすること。
  • 自己演出として2種類あると言っているのに、定義は1つにするというのは理解できない。この辺りは要検討。
  • 好みかも知れませんが、「仮説」を「問題と目的」と同じレベルというのは少し違和感があります。
  • 因子分析を行っている点は評価できるが、固有値の記述がない。
  • 8ページ終わりからの尺度得点算出の説明部分の日本語がわかりにくい。
  • プロマックス回転をしているなら因子間相関を記述する必要がある。
  • Table 12, 13, 14 の位置はこれが適切でしょうか?
  • これよりも前で、対人依存欲求との相関を見ているので、自己演出の尺度内の話はこれよりも前におくべき。
  • 考察が不十分。 例えば、Table 7, 8 で財産アピールと情緒的依存欲求との相関が男女でかなり差があるが、これについての考察などを書くべき。(脇田)
  • 問題と目的についてはほとんど問題はないように思う。
    • 対人依存欲求尺度の話が突然出てくるが,誰が何年に作ったものなのかをきちんと書かないといけない。
    • 「アピールの説明」が箇条書きになっているが,一連の文章にするべきであろう。
  • 仮説,方法と自己演出尺度については少しずつミスがある。
    • 対人依存欲求と自己演出に正の相関を推測しているが,対人依存欲求の得点と自己演出の得点を算出していないので,この仮説が正しいかどうかは検討されていない。
    • 対人依存欲求の下位概念である道具的依存と対人依存欲求の間に関連がないだろうという仮説は理解できない。
    • Table 2と3は罫線の書き方がおかしい。
    • 自己演出尺度は実際には違うのだがそのように見せようとする,という「演出」なのか,実際にそのような人間なのかが明確に区別できていない項目が複数含まれていた。もう少し「演出」であることに焦点をあてた項目作りをした方がよかったのではないかと思う。
    • 方法で自己演出尺度の教示文をきちんと示して欲しい。
  • 結果についてはやや不満が残る。
    • 自己演出尺度の下位尺度間相関を示して欲しかった。
    • 対人依存欲求の下位尺度得点と自己演出の下位尺度得点の間に「明確な相関がなかった」とあるが,弱い相関ではあるが相関はある,と解釈しても問題はないし,非常に興味深い結果が示されている。これをきちんと解釈するとよいレポートになったと思われるので非常に残念である(もちろんその後の因子分析に始まる再分析をした努力は評価している)。
    • 因子分析の結果の第1因子は財産アピールというよりは「ポジティブな側面のアピール」菜のではないだろうか?
    • Table 4とTable 10で道具的依存欲求と情緒的依存欲求の平均と標準偏差が異なる理由がわからない。同じになるはずなのだが・・・。
  • 考察についてはやや不満が残る。
    • Table 4の男女の平均の差について論じているが,それならばt検定をした方がよい。
    • 対人依存欲求と自己演出の関連について論じられていない。同じものを測っているのではないのだから,弱い相関であっても相関があるということが論じるに値する結果である。弱い相関も相関がある,ということで解釈,考察して欲しかった。
  • この研究に対する感想だが,エクセルを使った分析結果の男女差が非常に興味深かった。是非解釈して欲しかった。また,SPSSとエクセルの分析結果が大きく異なるのは素朴に不思議であった。もう少し類似の結果が示されるかと思っていた。(遠山)
  • 自己呈示の一種として「自己演出」を取り上げるというのは面白い着眼点だと思う。ただ,自己呈示の説明をもう少し詳しくして,そのなかのどの部分に位置づけられるのかを論じるともっとよかったかも。
  • 因子間相関など,もう少し示した方が良い情報もあるけれど,因子分析までした努力はすばらしい。結果をセクションにわけて整理してくれるともっと良かったと思う。(小塩)

3B班:大野・小笠原・胡・小林・齋藤・隅田・田宮・長野・吉澤

対人依存欲求と友人関係の広さと深さの関連

コメント
  • 仮説の導出はあっさりしか書かれていませんでしたが、全体的には読みやすい文章になっていたと思います。ただ、友人関係に着目するところから、対人依存欲求につなげようとするところはやや強引な印象はありますが…。
  • 4つの付き合い方(Figure1)の詳細は1ページでいくつかの先行研究例で話題に上ったところで書いておくべきだと思いました。
  • IT相関表があるとよかったかなぁ。
  • 統計量表示で斜体にすべきところがあります。
  • 引用文献の書き方が守られていないところがあります。(月元)
  • 読みやすい文章で,全体的にコンパクトによくまとまっていると思います。
  • 結果の最初にIT相関の結果が書かれていますが,表などにまとめた結果も示すとよりわかりやすくなったと思います。
  • 考察は,仮説に対応させて書かれていることは評価できます。また,考察らしい考察が書けていると思います。ただ,内容によって項目を分けて書くとより読みやすくなったと思います。
  • 「今後の研究の課題」として,青年期以降の友人関係のあり方を調べるなど,研究の発展の方向を示したことはよいと思います。より具体的にどのように研究すればよいか,考えてみてください。(布施)
  • 友人関係の深さと広さによる仮説と4類型による仮説は実質的には同じだと思われます。そのため,4類型で分析する意義が弱いと感じます。
  • 深さと対人依存欲求の各側面との考察がなされていません。そして,仮説どおりの結果が出ても出なくても,考察は先行研究を用いながらそのような結果が出たのはなぜかについて述べていく方がいいと思います。
  • 深さが友人関係のありかたに関係しないと書かれていますが,どこからそれが言えるのかがわかりません。(丹羽)
  • 質問項目の 多くの友人とまめに連絡を取る は 広さ? 必ずしもそうとはいえないのでは?
  • 調査をしないと分からないこともあるが、できる限り項目を作成する段階でこういった項目は省くべき。
  • できればIT相関も算出しておくべき
  • 分散分析は評価できる。
  • Table7 P<の書き方。単純ミスだが、Table7内の有意確率の数値が間違っている。
  • ここまでやったのであれば、多重比較の結果も明示した方が良かった。
  • 考察がもう少しできると良かった。例えば、Table6で 「広さ」と「情緒的依存欲求」の相関が男性と女性で大きく異なることに関する考察など。(脇田)
  • 問題と目的について
    • 話の展開についてはおおむね納得できるものであった。
    • ただし,友人関係を広さと深さで捉える研究はすでに多数存在する。そして,個人が持つ友人との関係がその個人の対人依存欲求に関連するのは非常に「当たり前」である。そのように考えると今回このグループが新しく友人関係を広さと深さで捉えるための尺度を作り,対人依存欲求との関連を検討する意義が示されていないのは,論の展開としては不十分に感じた。
  • 仮説・方法と友人関係尺度について
    • 仮説は納得できた。
    • 友人関係尺度は項目内容が対人依存欲求尺度にとても近い印象を受ける。
  • 結果についてはもう少し頑張って欲しい。
    • 友人関係の広さと深さの相関はどの程度あったのだろうか?自分たちが作った尺度の尺度内相関は示して欲しい。それによってさまざまな考察が可能になると思われる。
    • Table 8〜11がない。
    • 1要因の分散分析までしている努力は評価できる。
  • 考察についてはもう少し頑張って欲しい。
    • おおむね納得できた。
    • 相関係数について,.20を基準として解釈する,と書いているのだが,女性の道具的依存欲求と友人関係の広さの-.21という相関係数が考察で解釈されていない。
    • この研究で得られた知見と友人関係の広さと深さについての先行研究の知見との整合性について論じて欲しい。(遠山)
  • 比較的シンプルにうまくまとめている印象だった。
  • IT相関について触れているなら,Tableで示してほしかった。広さと深さの間の相関,情緒的依存欲求と道具的依存欲求の間の相関は示されていたっけ?
  • 有意水準の「p」は大文字(P)じゃなくて小文字(p)にしましょう。
  • 自力で一元配置の分散分析まで行ったのはとても良かった。
  • 考察は,結果を何とか解釈しようとする努力が見られる。そういう姿勢はとても良い。(小塩)

4A班:加藤(沙)・加藤(爵)・工藤・齊藤・武田・名倉・山口・ジョ

大学生の良質睡眠と攻撃性の関連

コメント
  • 読み終わった後、「不協和音」が鳴り響くような感覚が残りました。テーマ設定など別段問題はないように思うのですが、その後の諸々の処理がいかんせん中途半端です。特に、分析と結果の記述が不明瞭なところがあり、その影響が少なからず考察に反映されてしまっています(考察は結果を踏まえるので当然です)。全体的には、メンバー全員で見直しに余裕ができる進行をしていれば…と悔やまれるところです。
  • 「睡眠がよろしくない⇒イライラ=短気になる」という見方に束縛されすぎた仮説になっているように思いました。各概念の意味をもう少し吟味した上での仮説を考えるのがよかったのではないかと思います。
  • p.9:このページ以降、よくないところがメジロオシです。日中活動の男女差はおそらく有意であると思います。当然、考察には反映されていません。
  • 攻撃性-良質睡眠の尺度間相関の分析:まず、文章がクドイ。「攻撃性の下位尺度の間の相関としては」というフレーズが合計12回も出現します(このパラグラフは16行しかなくほぼ毎行の登場)。表と記述内容がほとんど一致していません。
  • 考察:全面的な書き直しが必要なレベルです。(月元)
  • 良質睡眠と攻撃性の関連を捉えようという着眼点はおもしろいと思います。
  • 結果の中で,相関の強弱に関する基準が明記されていません。
  • 細かいことですが,Table 4の中で一部文字のフォントが違っています。本来なら,レポート全体として統一すべきだと思いますが,少なくとも,同じ表の中では統一してください。
  • Table 5は下位尺度得点が示してあるようですが,それぞれの下位尺度に含まれる項目数を示すと,より結果が見やすくなると思います。また,Table 6は桁数をそろえてください。
  • Table 7の「日中活動」のt値を見ると有意差がありそうですが,差はないのでしょうか?
  • 結果に即して考察を書こうとしている姿勢がうかがえますが,結果も考察も項目に分けて書くわかりやすくなると思います。
  • 考察で,全体的な尺度間相関について,「あまり目立った相関は見られなかった」とありますが,結果の記述と矛盾していませんか?
  • 今後の課題は,もう少し具体的にどのような研究が考えられるかを示すとよいと思います。(布施)
  • 問題と目的で,睡眠時間の短い方がタイプA行動特性が強かったという先行研究から,睡眠が心理状態に影響を与えるものの1つだと述べられていますが,因果関係は逆ではないでしょうか。タイプA行動特性が高いから睡眠時間が短いという方が妥当な気がします。
  • Table3の相関関係の予測ですが,空いているセルは何を示しているのかを明示してください。
  • 相関係数の性差を述べるなら,検定をした上でする方が望ましいと思います。
  • 攻撃性と良質睡眠との関連を示した表とその結果を述べた文章が一致しない部分があります。
  • 性別に行った結果を使って考察がなされていますが,性差の説明になっていないように感じます。男女関係なく見られることから考察していては性差の説明はできません。
  • 男女一緒の結果と女性にのみ見られた結果を混合して,男女一緒に分析した結果について考察していますが,区別するべきだと思います。(丹羽)
  • 良質睡眠の定義がわかりにくい。
  • 結果の中に、考察が含まれている。文中にも数値を入れるとわかりやすくなる。
  • 分散の有意差 という言い方はしない。Table 10 日中活動は有意差があります(nsではない)。少し値が違いすぎますが計算は正しいでしょうか。
  • Table 11で 全体の相関を出す意味は?
  • 考察部分で、尺度内相関 とあるが、下位尺度間相関という言い方がよいのでは?
  • Table 12, 13の男女の違いについて、もう少し考察出来ると良かった。例えば、入眠効率と身体的攻撃など。(脇田)
  • 問題と目的については不満が残る。
    • 睡眠と攻撃性は関連するとした前半部分はおおむね納得できる。
    • 睡眠の質についての先行研究を整理して,4つの側面からなる良質睡眠を取り上げる,としているが,その4つと攻撃性との関連についての説明が不十分な印象を受ける。
  • 仮説と良質睡眠尺度について
    • 仮説で言及されていない関連がないとされている部分については,なぜ関連がないと考えられるのかが説明されていない。関連があると考えられる部分だけでなく,関連がないと考えられる部分についても,なぜそのように考えられるのかということについて,もっと詳しく書くべきであったと思う。なぜ良質睡眠の下位尺度のほとんどが「短気」とだけ関連し,「敵意」や「身体的攻撃」,「言語的攻撃」とは関連しないのか,それがわからない。何度か指摘されていたことだが,結局最後まで直さないままだったことはとても残念に思う。
    • 良質睡眠尺度の項目については概念と整合的な項目であった。
  • 結果についてはやや不満が残る。
    • 良質睡眠の下位尺度得点の算出方法が述べられていない。平均値から予想するにおそらく各項目に対する評定値の合計だと思うのだが,それをきちんと書いて欲しい。
    • 「良質睡眠の下位尺度の全ての合計」,「攻撃性の下位尺度の全ての合計」を出したのなら,平均と標準偏差をTable 5,6に記すべきである。
    • Table中の小数点は縦方向にきちんと揃って並んでいる方が好ましい。
    • なぜ入眠効率の第5項目のIT相関の値だけフォントが違うのか?
    • 良質睡眠の尺度内の相関,攻撃性の下位尺度と良質睡眠の下位尺度の尺度間の相関について,男女に共通して全般的に言えること,男性にのみ見られた特徴,女性にのみ見られた特徴を区別して論じて欲しかった。正の相関があった,負の相関があったというだけで,それが何を意味するのかが論じられていない。
    • 不要な改行がある。提出する前に誰か読み直したのか。きちんとした形でレポートを提出すべきである。
    • Table 10の罫線は他のTableと同様にきちんとした形式で示して欲しい。
    • Table 10のt検定の結果だが,自由度66,t値が7.65ならば有意差はある。なぜ有意差がないことになっているのか?
  • 考察についてはもっと努力して欲しかった。
    • 調査協力者全体と男子で見られたが,女子では見られなかった相関,というのは男子の相関の強さが全体の相関の強さに影響しているものであると予想される。このような場合全体の相関を論じる意味はない。
    • 自分たちが考えた良質睡眠という概念の構造はどのようなものであったのだろうか?男女問わず一貫した特徴を持つものだったのだろうか?良質睡眠の下位概念は独立していたのだろうか?それとも同じ方向性を示す強い正の相関を示すものだったのだろうか?
    • 良質睡眠と攻撃性の関連について,男女で明確な違いが示されていたがその部分に関する考察は不十分な印象を受けた。なぜ,男女差が示されたのか,という点についても考察して欲しい。
    • 弱い相関しか示されなかったのは,一部の人にのみ当てはまるから,という話は理解できない。(遠山)
  • 睡眠というテーマを取り上げたのはとても面白いし,それと攻撃性とを結びつけるという着眼点はとても良いと思う。ただ・・・レジュメの内容としては,特に結果以降に問題が多いものとなってしまい,せっかくとったデータが生かされていないと感じた。
  • 結果を読んでいくと,疑問がいっぱい出てきてしまう。ちゃんと分析できているのだろうかと,不安を感じ,データをもらって自分で分析したくなってしまう。まだ1年生なので,どういう結果が示されたら「おかしい」のか分からないとは思うのだけれど,2年生以降で統計についてもっと学んでから,もう一度この結果を見直してみてほしい。できれば,2年生でSPSSの使い方を学んだら,もう一度分析し直してほしい。(小塩)

4B班:青木・安藤・岡村・河合・佐藤・辻本・松枝・山田

小集団における集団目標達成意識と攻撃性の関連

コメント
  • 問題への焦点の絞り方とその設定、仮説・予測の導き方、結果のまとめ方、考察での議論など、一つの研究報告として認められるぐらいの出来であると思います。そういう構成面では満点でもよいと考えますが…。
  • 考察:リスキーシフトのくだりは要らないと思います。この箇所以外にも、本筋に必要?と思われるところや、やや冗長と思われる表現が散見されます。
  • 引用文献:内容の構成がよかったり、提出が早かったりしただけにフォーマットに対する「手薄さ」を感じざるを得ません。せっかく努力した作品であるのに「オシイ」感が否めません。(月元)
  • 全体的な構成もよく,読みやすく書かれていると思います。
  • 攻撃性の肯定的な面に着目し,問題を展開していく流れはとてもよいと思います。また,先行研究と対応させて研究の位置づけをしているので,説得的な問題と目的の書き方になっています。
  • 結果の最初に因子分析の結果が書かれていますが,まず,項目レベルの基礎的な分析の結果を示してから因子分析につなげた方がよかったと思います。
  • 相関係数の算出に関する結果(Table 7〜9)は,表を出してあるだけですが,文章の説明も加えてください。
  • 考察らしい考察になっています。問題と目的,結果に沿って書かれており,よく考えられた考察だと思います。(布施)
  • 方法で書かれている目標達成意識の項目内容と因子分析結果に書かれている目標達成意識の項目内容で異なる部分がいくつかあります。
  • 集団目標達成意識の考察について,限界点を示すのも大事だとは思いますが,結果を受け止めた上での性差の考察があるとよかったと思います。
  • 集団目標達成意識と攻撃性の強さにおける性差の考察ですが,結論がありません。(丹羽)
  • とてもよく書けている。
  • 7ページ因子分析について。好みの問題もあるが、集団貢献意識に関して、一度に8項目を落としているが段階的に因子分析を繰り返した方が良い可能性がある。
  • 因子分析の際に、固有値は必ず明示すること。
  • 項目削除後も最終的な因子分析を行うこと。
  • 好みだが10%水準の検定はしないほうが良い。
  • 5%水準で有意な弱い正の相関 という表記は何となくおかしい。本文で特に無相関の検定に関して触れなくても良い気がする。
  • 結果の中に考察が含まれている部分が見られる。
  • 考察の中でも重要なところは具体的な数字を文中に書くと良い。 
  • 集団目標達成意識と集団貢献意識 の両尺度ともα係数が高いとしているが、後者がそこまでではないのでは。(脇田)
  • よく勉強し,よく考えて書いてあるよいレポートだと思った。
  • 問題と目的から考察まで息切れすることなくきちんと書けていた。
  • 尺度も概念に整合的な項目が作成できていたと思う。
  • 分析に関してもSPSSを積極的に活用していたのは,評価できる。
  • 大きな問題点を私は見つけることができなかった。他の先生方からのコメントを参考にして,今後も頑張って欲しい。
  • SPSSを使った分析に関しては,「このように分析する」,「この部分を見て,このように書く」といったやり方のみを教えただけなので,なぜそのような使い方をするのかといったところは今後の授業で理解して欲しい。(遠山)
  • 1年生のレポートとしては,こちらの想定する水準を超えたレベルになっている。因子分析,α係数の算出,t検定に無相関検定と,SPSSの使い方を習っていないのにここまできっちりと論文フォーマットに沿ったレポートを作り上げるのはたいしたものだと思う。今手元にある卒論の中に紛れ込ませると,どれが実習のレポートなのか分からなくなりそうなレベルだ。
  • もちろん,本当の「研究論文」という観点から見ると,いくつか気になるところはあるけれども,このまま努力を続けてくれれば今後が楽しみだ,と思えるレポートだった。(小塩)

5A班:川口・川村・纐纈・小林・筒井・野尻・野田・松永

方向感覚と几帳面の関連性

コメント
  • 心理学であまり取り扱われてこなかった几帳面について検討した点は評価できると思います。しかし、説明不足と思われるところが何箇所かありました。
  • p.3上:情報の利用し易さの説明は、「探す」という別の能力が関与するか否かという違いも強調した方がより分かりやすかったと思います。
  • IT相関が低くても、内容の観点から必要というのであれば、最初からIT相関を求める必要がなくなります。何のためにIT相関を求める作業をしたのか分かりません。
  • p.7:参照する表を間違っています。
  • p.8:時間と方位について必要性が異なるとしていますが、方位の必要性が少ないということについてもっと説明がいると思います。今の書き方では「必要だ!」と反論される余地があります。また、このページから次のページ、文章が途切れてしまっています。
  • p.9:せっかくいくつかの知見に基づいて考察しているにも関わらず、今回の研究で取り扱っている概念がうまく絡んでいません。方向感覚についての男女差の理由としては読めても、結局それが几帳面の下位尺度とどう絡んでいるかが記述されていません。
  • 引用文献:出版社名が書かれていません。(月元)
  • 問題と目的の中で,方向感覚と几帳面を結びつける部分がやや強引だと思います。もう少し,先行研究などをふまえ,説得的な流れにするとよかったと思います。
  • 結果は長いので,項目ごとに分けて書くと読みやすくなると思います。
  • 結果に注意点として,「方向感覚尺度の得点が高いほど方向音痴である」とありますが,これまでにも書かれているので,わざわざ書かなくてもよいと思います。
  • Table 5,6には,下位尺度ごとの平均が示してあるようですが,項目数を入れた方がわかりやすくなると思います。
  • 相関の強弱の基準を示してください。
  • Table 8,9は,t値を入れるなど,男女差がわかるような表を作るように工夫してみてください。
  • 考察も項目を分けて書くとよいと思います。先行研究をふまえて考察していることは評価できます。
  • 引用文献に出典が書かれていないものがあります。(布施)
  • 問題と目的で,神経質について記述されていますが,几帳面との違いがあることを示しただけで結論がありません。そのため,神経質の記述部分が浮いてしまっています。
  • 項目内容について,方向感覚尺度は客観的基準で,几帳面尺度は主観的な基準で評定されると書かれていますが,尺度を新たに作成していることを考えると方向感覚尺度に合わせて客観的基準で几帳面尺度を構成することはできなかったのかと思ってしまいます。そこまで考えて尺度構成しなかったからでしょうが,舞台裏を見せるような書き方はしないほうがいいと思います。
  • 考察ですが,文章が切れていてつながらないところがあります。
  • 考察で方位に関する意識と整理整頓との間は無相関だったと書いてありますが,結果には男性においては弱い負の相関が見られたと書いてあります。
  • 性差の考察ですが,認知機能に性差が見られる可能性は記述されていますが,空間行動における記憶と時間に几帳面との関連に性差があることに対する考察にはなっていません。(丹羽)
  • テーマに関して目の付け所が良いと思いました。
  • 項目4,5,19に関して逆転処理をしたと記述しているが、これはIT相関を算出する前に言うべき。Table4で示されているものは逆転処理後ですよね?
  • Table8などは、分散ではなくSDを書くべき。なぜ分散なのですか?
  • t検定の結果は表に入れるとわかりやすい。
  • Tableの書式が心理学の論文としては?。もう少し見やすい表にできるはず。(脇田)
  • 問題と目的については,非常に分かり易く,よくまとまっていた。
  • 仮説と几帳面尺度について
    • 仮説は説得的であり,よくまとまっている。なるほど,言われてみればそんな気がする,という仮説だったのだが,結果を見て仮説が支持されていないことに驚いた。
    • 尺度も概念と整合的でよくできていると思う。ただ,Table 3は逆転項目がわかるようにしておいて欲しかった。
  • 結果については若干の修正が必要か。
    • Table 7は小数点の前の0が不要。
    • 男女のt検定の結果,有意差が見られたものについては,男性(or女性)の方が得点が高い(or低い)などの記述もして欲しい。
  • 考察はひどい。
    • 仮説と全く異なる結果が示されたため,真面目にやったとしても大変だったろうなとは思う。
    • しかし,8ページの最後の部分では文章がつながっていない,9ページの最初の段落は何を言おうとしているのか読みとれなかったなど,大きな問題がある。これらは仮説と一致しない結果が示されたといった事情とは全く関係ない。なぜこのような完成していない形でレポートを提出することになったのかはわからないが,まるで締め切りの直前になってからあわてて書いて読み直していないかのような出来である。これを読んでも研究としてどうこうというレベルの話にはならない。きちんと反省して欲しい。
    • 考察の最後の部分で性別による脳の機能差や脳梁の太さ,ホルモンの性差などから今回の結果を考察しようとしているのは,よいと思う。だが,それらが影響している可能性がある,と述べるにとどまっているだけでは不十分である。もう少し詳しくそれらの知見と今回の研究結果を結びつけて論じて欲しい。
    • このグループは研究の方向性について方向転換をする前に展望記憶などの話をしており,それは最後の考察に活かせるという話だったはずなのだが,それが活かせていない。きちんと時間と手間をかければ,これまでにやってきたことを活かしてもっとよいレポートが提出できたはずなのに,もったいない。(遠山)
  • 「几帳面」という概念について,問題部分でうまく整理できていると感じた。神経症傾向などの先行研究を取り上げ,違いを論じるあたりはとても良かった。全体としても,いくつか気になる点はあるが,比較的うまくまとまっているのではないだろうか。
  • この班に限らないのだけれど,男女差を論じるのは難しい。やはり,もっと多くのデータが必要だということが分かってもらえるといいかな。(小塩)

5B班:荒井・河合・河部・小林・近藤・佐藤・堤・牧野・安江

災害時における対処行動と方向感覚の関連性

コメント
  • 初めから終りまで議論が一貫性を持ってストレートに進行していくので読みやすい、よくできたレポートだと思います。欲を言えば、文献をもっと調べた上で考察を進めてもらえばさらによくなったと思いますが、大きな欠陥はないように思います。
  • p.8-9:「標分」が「標本」に修正されていません(3箇所)。
  • p.11:Argyleらの論文が、引用文献セクションと対応していません(著者は何人?)。また、(村上, 村上, 1999)⇒村上・村上です。
  • 引用文献:フォーマットに従っていない箇所が少しあります。(月元)
  • 全体的に丁寧に記述してあり,上手にまとめていると思いました。
  • 結果の中で,相関の強弱の基準を示してください。また,相関は全体の結果しか書かれていませんが,男女別の相関係数は出さなかったのでしょうか?男女差の検討も行うと,より内容を膨らませることができると思います。
  • 考察らしい考察になっています。特に,先行研究などを引用して,よく考えた考察が書かれている点は評価できます。(布施)
  • 問題と目的の部分のわりと始めの方で「災害時の対処行動尺度を作成することを第1の目的とする」とかかれていますが,浮いているように感じます。もっと適切な箇所に入れたほうがよかったのではないでしょうか。
  • F検定の結果の解釈がまちがっています。
  • 考察部分の「最後に」に,性格と対処をする際の基準について言及されていますが,内容がよくわかりませんでした。(丹羽)
  • テーマはおもしろいと思います。
  • 8ページ F検定およびt検定について という見出しは適切ではない。やっていることは確かにそうなのだが、F検定はあくまでt検定の前提として行っているのみ。
  • できればタイトルに統計的手法を出すのも避けたいところ。
  • 結果の提示順ですが、決まりがあるわけではないですが下位尺度間の相関の話をしてから、下位尺度に関するt検定を行うほうが流れが良くなる。
  • 8ページ下から4行目、2標分?
  • 10ページ 性差についての1文目が分かりづらい。
  • 考察は比較的よく書けていたと思います。(脇田)
  • 問題と目的,仮説については非常によくまとまっている。読んでいて分かり易かった。
  • 災害時の対処行動尺度について
    • 概念に整合的な項目内容であったと思う。
    • ただし,レポート中では項目内容に関する誤字脱字が多い。調査をした際の質問紙はきちんとしていたのか心配である。(係員の支持→係員の指示,周囲の行動を信じて非難する→周囲の行動を信じて避難する,など)
  • 結果と考察について
    • 読みやすかった。適切な手順で分析をし,それをレポートに記載できている印象を受けた。
    • 災害時の対処行動尺度と方向感覚尺度の下位尺度間の相関をTable 6に求めているが,同様の分析を男女別にやってもよかったかも知れない。
    • 災害時に社会的基準を用いる度合いと物理的・客観的基準を用いる度合いの相関はほぼ無相関であることから,どちらかを用いればもう一方を用いないというわけではないと解釈できた。その結果として,方向感覚尺度と関連するのは物理的・客観的基準を用いる度合いのみになっているということなのだろうと思う。
    • 考察もきちんと書けていたし,結果を踏まえた考察ができていた。(遠山)
  • 「物理的・客観的基準」と「社会的基準」という2つの災害時の対処行動に関する尺度を構成して,方向感覚との関連を検討した,災害時の対処行動の研究として,ベーシックな位置づけになるような研究だと感じられた。
  • 結果もなかなか興味深いものだし,論文全体のクオリティも高い。もっとデータを増やしてほしいな,そしてSPSSを使って分析してほしいな,と感じるものだった。(小塩)

6A班:伊藤・江山・永田・永野・福田・水谷・森・渡辺

進路決定における意欲とそれに対する心理傾向の関連性

コメント
  • ギリギリで突如決定したテーマであるのですが、概念の設定や無力感との関係も(本来であれば)解釈し易い内容ではなかったかと思います。しかしながら、レポートの出来はそういった概念上の利点が活かしきれていないという印象です。
  • p.1-2:本文中で引用されている文献の半数近くは引用文献のセクションに対応していません。
  • p.3:方法セクションに入る前に、予想なり仮説なりが欲しかった。
  • p.4の質問紙の構成について:「進路未決定分類尺度」を見ると全部で29項目ありますが、本文では13+14=27項目を用いたとなっています。何で? さらにp.5のTable1になると合計21項目しか掲載されていません。
  • p.7の「距離感」:結果のセクションは全体的によくないです。本レポートで私が最も気になっていたのが距離感です。「どういう風に活用するのか」ということが気になっていたのですが、記述を見る限り明解ではありません。「距離感尺度」は不要だったのではないでしょうか?
  • p.7の7):相関の話と平均の話(Table7)がごっちゃになっています。Table7の標準偏差となっている数値は標準偏差ではないと思います(分散?)。
  • 考察:全体的に平均と相関がごっちゃになっているという結果の記述を引きずっていますので、正確な把握が困難です。「○○型の人は無気力感が強いのは××のためだと考えられる」といった形で分類を相関関係把握の観点として活用して欲しかったところです。
  • 引用文献:書き方の誤りがあちこちにあります。(月元)
  • 結果の書き方が不十分です。項目を分けて書いてあるのはよいですが,同じ番号が2つあったり,内容が飛んでいるところがあります。Tableの内容が文章として説明されていないもの,Tableと文章の内容が合っていないところもあります。これでは,読み手を混乱させるので,きちんと対応させて書いてください。
  • IT相関の結果について,「はっきりとした相関が見られた」とする基準を示してください。
  • 就職意識の高群,低群をどのように分けたのか説明がありません。Table 6の進路未決定についても同様です。これは,表にするよりも文章で説明すればよいことだと思います。
  • 結果の7)は,タイトルと内容が合っていません。また,相関についての記述がありますが,具体的な数値もわかりません。表などで示すとよいと思います。
  • 考察の文字のフォントが揃っていません。
  • 結局,結果がきちんと書かれていないので,考察が適切なのかどうかとてもわかりにくくなっています。文中のTableが対応していないなど,きちんと見直したのでしょうか?
  • 考察で,“楽観”と“就職意識”の高群,低群の人数に偏りがなかったとありますが,そのように分けたからではないのですか?
  • Figure 3に書かれている4つのタイプは,考察に書くべきことではないと思います。
  • Figure 2の結果について考察に書かれていますが,結果にはその部分の記述がありません。まず,結果に書いてから考察すべきだと思います。(布施)
  • 問題と目的の部分で,若松(2001)で進路選択者の分類がなされたはずなのに,それぞれの分類の示す特徴に関する研究は2001年より以前になっています。研究の流れとしてはおかしいのではないでしょうか。
  • アイデンティティに関する記述ですが,いろいろ矛盾があります。まず,青年後期にアイデンティティの確立が最終段階に入るといっていて,その次の文にはアイデンティティの確立は子どもの時期が終わり,青年期の始まりを意味すると書いてあります。おそらくアイデンティティの確立が青年期の始まりを示すのではなく,アイデンティティ形成の始まりが青年期の始まりを示すのではないでしょうか。また,「アイデンティティがない」という表現は適切ではありません。おそらくアイデンティティの混乱に陥っている状態だと思うので,アイデンティティの形成は始まっているはずです。ですので,児童期が終わったことが自覚できていないという論理もおかしいと思います。
  • 進路未決定者の分類で,「超悲観型」とありますが,「超」はつけなくてもいいのではないでしょうか。
  • I-T相関の結果で「はっきりとした相関がみられた」とありますが,表現が適切ではありません。
  • 結果について,表だけで結果の記述がなかったり,見出しに書かれた結果の記述がなかったり,Tableに示したと記述があるのに載っていなかったりしています。見出しと結果の記述が合わない部分もあります。何のためにその分析をしたのかわからない部分もあります。加えて,結果の羅列にすぎず,系統立てて結果が記述されていないので,余計に読み手を混乱させるように感じます。
  • 現在からの進路選択時期の対する距離感をもっと分析に利用したらよかったと感じました。
  • 考察で,「漠然とした将来に対しての得点平均は高いことに比べて,仕事など現実により近い質問項目の相関が低かった」と記述されていますが,平均値と相関係数を比較することはできません。
  • 進路未決定者の分類の人数に偏りがないから無気力の高い人には楽観的な人と楽観的でない人の両方がいるのだという記述ですが,進路未決定者の分類は平均値で行っているので,各分類の人数に偏りが出ないのは当たり前です。そのため,根拠としては脆弱だと思います。
  • 結果にミスが多いので,どこ結果の考察が書かれているのかが非常にわかりにくい。また,結果に書くべき部分が考察に入っているのも気になりました。(丹羽)
  • 全体的に文章が分かりにくい。
  • 結果の提示順が本当にこれでよいか検討して欲しい。
  • 表の番号などミスが多い。
  • 結果の中に考察が混じっている。
  • Table7 なぜここだけ数値が1桁なのでしょうか。(脇田)
  • 問題と目的はちょっと方向性が違う気がする。
    • 進路未決定者を就職意識と楽観の2軸で捉えようとしているのはわかる。しかしなぜ,進路未決定者を無気力との関連の中で論じる必要があるのかについては説明されていない。この研究は無気力と関連するであろう概念についての尺度を自分たちで構成し,実際に無気力との関連を検討することを目的とするものであるはずなのだが,進路未決定者の心理特性を捉えることにのみ注目している理由がわからない。
    • 誰かが何かに発表している話なのか,自分たちが考えた話なのかがわからない部分があった。例えば2ページに「Indecisive型とUndecided型を分類して考察していった」とあるが,これは誰がやったことなのか,最初から読んでいってもわからなかった。
    • 進路未決定者の楽観と就職意識が無気力とどのように関わるのかについて,論じられていない。大学1年生の進路未決定者の意識と無気力が関連する,というのであれば,その理由はきちんと示して欲しい。また,進路未決定者を4つの類型に分けるとして,それらがどのような無気力のパターンを示すのかを論じて欲しい。
  • 方法と進路未決定者分類尺度について
    • 楽観の定義と項目内容は比較的近いと思うが,「将来までの猶予の長さを自覚しているのか」という就職意識の定義と項目内容は異なるものが見られた。項目内容からすると,就職意識の定義を修正した方がよいと思う。
    • 進路選択をすべきと考える時期をとらえるという積極的な試みはよいと思う。
  • 結果については前半がよく,後半がよくない
    • IT相関についてその項目が含まれない下位尺度得点との相関係数についても算出し,他の下位概念とは独立していることも示しているのはとてもよいと思う。ただし,文章で示されている「27から逆転項目との相関も読みとれることができる。」という部分は理解できない。何が言いたかったのだろう?
    • 折半法を用いて尺度の信頼性を検討しているのは評価できる。ただ,楽観の信頼性係数が低いことが気になる。
    • 進路未決定分類尺度の下位尺度間の相関係数はどのぐらいの値が示されたのだろうか?興味深いのできちんと書いて欲しかった。
    • 進路未決定分類と無気力感の下位尺度間の相関をTable 4に示した,とだけ書くのではなく,進路未決定分類と無気力の関連について論じて欲しい。
    • 就職意識の得点で高群と低群に分類し,無気力感との下位尺度を比較している理由がわからない。Table 4の尺度間の相関と類似した結果が示されたにとどまっている。きちんと説明して欲しい。また,相関の差の検定を書かれているがその結果が記されていない。
    • Table 7について,文章では相関と書かれているがTableに書かれているのは平均と標準偏差である。
    • 現在からの進路選択時期に対する距離感は,2割の学生が就職活動をする意志がないこと,長さの平均値と最大値,最小値が示されているだけで,無気力や進路未決定分類の尺度との関連は検討されていなかった。無気力尺度や進路未決定分類尺度の下位尺度得点との相関係数は出すべきである。
  • 考察ははっきり言ってしまうと,「とてもひどい」。
    • 第1段落での研究の目的についての「タイプ別を目的とした」という表現は日本語として理解できない。
    • 第2段落は何が言いたいのかわからない。第3段落の相関に偏りがないことが質問項目の妥当性を示している,という文章がなぜつながっているのかがわからない。研究に対するコメントはできない。もう一度読み直した上できちんと書き直して欲しい。
    • 第4段落の「また,」以降は日本語ではあるのだが,この研究の結果としては全く正しくない。第5段落以降も最初からおかしい。ある得点の高群(低群)のみ他の尺度との相関が強い(弱い)と書いてあるが,そのような分析はなされていない。もう一度読み直した上できちんと書き直して欲しい。
    • 相関という考え方や相関係数というものの性質についてきちんと理解せずに書かれているような印象を受ける。そして,研究の結果を踏まえていないことを考察に突然書かれても困る。
    • 現在からの進路選択時期に対する距離感に関して,特定の個人の回答だけを基に論じているのは乱暴すぎる。全員のデータをきちんと分析し,結果に書いた上で,その結果を踏まえて考察して欲しい。
    • ちょっと反省して欲しいとか,そういうレベルではない。危機感を持って来期以降の他の授業に取り組んで欲しい。(遠山)
  • 問題部分をいくつかのセクションに分けると,もっと議論が整理されて良いのではないだろうか。
  • 就職意識と無気力感の位置づけもあいまいに感じた。「就職意識が低いと自己不明瞭になる」といった因果関係的な記述もあるのだが,これはどうだろうか。
  • 急いで書いたのか,理解できていないのか,結果以降の部分が十分に記述できていない。これからでもいいので,じっくり見直してほしい。(小塩)

6B班:井上・太田・鈴木・寺井・萩原・前川・校條・王

青年における親に対する不信感の抱きやすさと無気力感との関連

コメント
  • 先行研究においてある程度関連性が指摘されている内容ですので、この領域にとしては真新しいテーマではないみたいですが、導入部から仮説や予測の記述まで比較的素直に書かれていると思います。男女で相関のパタンが全く逆であるとところが「売り」になる研究だと思いました。
  • 父親と母親それぞれに対する質問項目を用意したのはなぜでしょうか? 「親」とすると何か不都合があったのでしょうか? 方法セクション以前にその理由が書かれていればよかったと思います。
  • 散布図(Figure2〜4)で、横軸の値が0.00である点がプロットされているところが気になります。
  • 引用文献はまずまずです。
  • Appendixが本文とうまくリンクするように参照を指示すべきです。あるいはAppendixにせずとも考察の中に整合的に含めるべきかと思われます。(月元)
  • Figure 1に示されている仮説は,表などにまとめた方がわかりやすいと思います。
  • 丁寧に分析してあると思います。せっかくいろいろ分析しているので,文章での説明ももう少し丁寧に記述するとよかったと思います。
  • 相関の強弱の基準を明記してください。
  • Table 5は,父母に対する不信感を足したものでしょうか?「全体」の意味がわかりにくいです。
  • 考察も項目に分けて書くとよかったと思います。また,考察に書くべきではないことが考察に書かれている部分もあるので,整理して書いてください。
  • 考察に「調査を実施した段階では親に対して不信感の感情を抱いていなかったことが予想される」とありますが,なぜそのようにいえるのか,理由を示してください。また,これでは,なぜ本研究の対象者に対して調査を行ったのか,意味がなくなってしまうと思います。
  • 考察の後半で「母親の相関が高い」とありますが,何と何の相関が高いのでしょうか?また,そのことからなぜ,家庭内において母親の影響力が強いといえるのでしょうか?(布施)
  • 先行研究で親への信頼感のなさ,または不信が無気力と関係することが示されているため,オリジナリティに疑問を感じました。先行研究との差異をもっと示すべきだと思います。
  • なぜ親への不信感が無気力と関係すると考えられるのかの説明が問題と目的で必要だと思います。
  • 結果の部分で,見出しとその内容の一致しない部分があります。
  • 考察における対親不信感生起尺度の信頼性の部分は結果に書くべきことだと思います。
  • 考察の,親に対して親近感を持っているから,間接的不信感よりも直接的不信感の方を持ちやすいという論理が理解できません。
  • 性差の記述ですが,女性は親に不信感を抱いても自分はこう (この指示語も何をさしているのかわかりませんが) なるべきではないと考えるため無気力になりにくいとありますが,納得しにくい。
  • もう少し丁寧に考察した方がいいと思います。不信感でも直接と間接があると設定したのにそれを活かしきれてないように感じます。(丹羽)
  • 全体的によく書けている
  • 問題と目的部分はもう少し練った方が良かった。
  • やはり父親・母親と分けたことで分かりにくくなった感は否めない。(脇田)
  • 問題と目的はよい
    • よく勉強して上手にまとめている印象を受ける。話の流れもスムーズで,読みやすかった。
    • ただ,不信感を測る,という話から不信感を抱きやすい,という話に少し飛躍があったようにも思う。不信感の抱きやすさと無気力の関連の説明をし,飛躍した部分をつなげるようにもう少し詳しく論じるとさらによくなるのではないだろうか。
  • 仮説は少し強引な印象がある。
    • 一生懸命考えたのはわかる。
    • 直接的不信感傾向は,自分に対する行動によって親に不信感を抱きやすい傾向,間接的不信感傾向は,自分以外に対する行動によって親に不信感を抱きやすい傾向,とされている。親の行動によって不信感を抱く過程または不信感を抱きやすい特性や抱きやすくなる過程などについてもう少し詳しく考えてから仮説を立てた方が仮説の立てやすさ,考察のしやすさなどの点から考えても,よかったのではないだろうか。
  • 結果はわかりやすくよくまとまっている。
    • 分析の手順やレポートに記載する順序もおおむね適切で読みやすかった。
    • 色々な分析方法にチャレンジし,適切に使用できている。
  • 考察は頑張って書いていると思う。
    • 第4段落に対する素朴な疑問なのだが,間接的不信感よりも直接的不信感の方が得点が高いというのは,他者に対して何をするかよりも自分に対して何をするかの方が,その人間に対して抱く不信感を大きく変動させる,という話ではないのか?
    • Table 6で相関がほとんど見られなかったという第5段落の話は男女で結果が全く異なる(Table 7,8)を一つにまとめて分析した結果なのではないだろうか?
    • 男女で疲労感との関連について全く異なる結果が示されたことについての考察は次のようには考えられないだろうか。疲労感が強い男性は親の行動に対して比較的不信感を抱きやすい,疲労感が強い女性は親の行動に対して比較的不信感を抱きにくい。これがなぜなのか,ということについてはさらに研究を進める必要があるが,このデータに関しては,無気力感と親への不信感の抱きやすさに顕著な男女差が示されたという点で興味深い。大学生の親との関係は男性と女性で大きく異なるようである。
  • これは,こうするともっとよくなるのでは?という話である。親に対して子どもが不信感を抱く過程についてはまだ研究がなされていないようである。そのような中でこの研究およびデータは貴重なものだと思う。だが,対親不信感生起尺度の下位概念として,直接的不信感傾向と間接的不信感傾向の2つを下位概念とした根拠が説明不足でいまいち納得できなかった。相関が高いことについてレポートでも言及されていたが,本当にその2つに分かれるのだろうか?因子分析について学んだ時点で,一度因子分析をしてみて欲しい気がする(というか,因子分析してみたいので,データをもらえると嬉しい)。(遠山)
  • 問題部分はよく書けていると思うが,長いのでセクションにわけても良いように感じた。
  • 散布図まで検討して結果に載せている点は,好感が持てる。論文全体のまとまりも比較的良いように思う。
  • ただ,父親と母親は違うだろうから別々に測りたい気持ちは分かるのだが,その積極的な理由がもっと書けていると良かったように思う。こういう測定のしかたは難しいし,色々とやってみて気付くことがあるのではないだろうか。もし,こういう測定のしかたは分析やまとめるのが難しいのだ,ということに気付いてくれたのであれば,それだけでも今回これをやった意味はあったのだろうと思う。(小塩)

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